シチリア島の公認日本語観光ガイドがシチリア島&南イタリアの観光や日常を綴ります。


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パレルモの貴族の館「フリードリッヒ伯爵邸」

シチリア島は相変わらずちょっとした階層社会があります。貴族階級はなくなったとはいえ、現在も元貴族の方は代々続くお屋敷にお住まいで、肩書で呼ばれたりしています。ヴィスコンティー監督の「山猫」もそんなパレルモ貴族の邸宅で撮影されましたが、プライベートの邸宅が多いのでなかなか内部を見る機会は少ないのが現状です。

先日インセンティブの下見で訪れた貴族の館「パラツッオ・コンテ・フェデリコ」は観光客がお屋敷を見学できる(こともある)そんな数少ない貴族のお屋敷です。
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旧市街の細道にあるお屋敷。分厚い門を開けると中庭がありました。17世紀くらいの貴族のお屋敷にありがちなパティオです。昔はここで馬や馬車を止めていました。
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玄関には多くのご先祖様のお写真があらゆる場所に飾られています。このお屋敷は古代フェニキア時代にあった城壁の上に建てられているそうで、現在一番古いお屋敷の部分が12世紀のものだそう…室町~鎌倉時代くらいってことですよね。すごい歴史的建造物です。
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お迎えいただいたのはフリードリッヒ伯爵。塩野七海さんの小説でも知られるフリードリッヒ2世の末裔なんだそうです。そのジェントルマン的な雰囲気とは裏腹に趣味はF1レースだそうです。ご自身も昔はF1パイロットとしてレースに出場されていということで、お屋敷には多くのF1レースコレクションもありました 笑。
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こちらが、お屋敷で一番古い部分。12世紀の見張り塔の一部です。現在でもアラブ・ノルマン様式の外観を持っています。
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フリードリッフィの紋章
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そして、こちらはメインホール。シチリアンマヨルカの素晴らしいタイルです。こちらで本日は夕食。

夕食の様子は次回、ご紹介いたします。

PALAZZO CONTE FEDERICO サイトhttp://www.contefederico.com/it/index_eng.php

パレルモ市内の「貴族の館」見学予約代行等、行っております。詳細はこちらから。



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by noranekosicilia | 2018-04-16 22:01 | パレルモ観光

ヴィッチーニ村の地域犬ビリー君と行く(後編)カバリエーレ・ルスティカーナの舞台散策

…前回の続き…
さて、無事酒場の見学を終えた私たちをビリー君はさらに旧市街の細道に案内してくれてます。軽自動車も通れないような細い道…ひっそりとして私たち(と一匹)以外は誰もいません。
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そしてやってきたのが「サントゥツゥアの家」。サントゥツゥアはカバリエーレ・ルスティカーナの主役ですね。「恋人」と信じていたトリッドゥに裏切られ、嫉妬と怒りに我を失った彼女の行動が後に恋人の死を招く結果となる、悲しい性を持った女性のお家です。
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そして、通りを挟んで真向かいにあるのが「ローラの家」。人妻ですが、サントゥツゥアの恋人トリッドゥの元恋人で浮気相手。こんだけ近いんじゃ、そら事件おこりますよ~。ってくらいの距離です。


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更にビリー君は細道を進んでいきます。坂を少し上がりついていくこと約5分…

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到着したのは「ヌンツィアお母さん」のお家。トリッドゥはここで酒場を切り盛りする母と暮らしていたんですね。元恋人で浮気相手のローラと現恋人サントゥツゥアの家からはなんと徒歩5分の距離です。狭い村では行動範囲が狭い、、、さすが、やるな~…

家には「ヌンツィアおばあさん…帰らぬ息子を夜明けまで待ち続けたかわいそうな女性」というボードがありました。

ビリー君、実はこの後トリッドゥとアルフィオが決闘した場所「サボテンの畑」までご案内するため先導してくれようとしたのですが、すっかり疲れた私たちはそこから引き返してしまいました…(ごめんね~ビリー君)。

この村にやってくる人たちが散策するルートをすっかr憶えてしまったのだと考えられるのですが、ビリー君、地域犬として幸せな生活を送っているように感じられました。



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by noranekosicilia | 2018-04-14 19:27 | シチリアの村

ガイド犬ビリーと行くヴィッチーニッチーニ村散策

オペラファンのお客様をご案内してやってきたヴィッチーニ村。日本のグループ旅行ではまず行くことがない村ですが、マスカーニのオペラ「カバリエーレ・ルスティカーナ(田舎騎士)」の舞台として有名なんです。
カターニャから車で走ること約1時間ちょっと、山道を超えてやってまいりました。人口は1万5千人くらい。山岳部では大きな村です。
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車を降りたのは村の中心広場ウンベルト一世広場。シチリア島の村らしくあちこちに不法駐車の嵐です…周囲の人達は日本人を見て「何しに来たんだ?」ってな感じでジロジロみられ、注目の的です。
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そんな私たちの前に登場したのが、このワンコちゃん。野良犬のようですが、人懐っこいワンちゃんで、私たちについてきます。すれ違う村人たちはこのワンちゃんを「ビリー」と呼びながら頭を撫でたりしていることから、どうやらこの村人みんなが餌をやっている、いわゆる「地域犬」です。
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このビリー君、なぜか私たちの散策日程をよく存じているようで、先導してくれます。まずは、アルフィオとトリッドゥが決闘を誓った酒場へご案内です。事前に村役場に連絡して、酒場の内部も見せてくれるというお約束をとりつけていた私たちは、酒場の前で担当者との待ち合わせをしていました。ワンコはそれを知ってかしらずか、とにかく酒場まで連れて行ってくれます。

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ビリーについていき、無事酒場の前に到着…でも、担当者はまだいません。
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ビリー君も困った様子…どうしよう…って感じの表情です。村役場に電話をすると10分くらいで到着するので待っててくれとのこと。
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んで、待つこと約30分!(この辺がシチリアです…)。ビリー君も私たちと一緒にずっと待ってくれました。時々出会う村人たちは「ビリー、おいで、餌あげるよ」と呼ぶのですが、なぜか酒場から動かず…ガイドとしてのプロ意識ありすぎです。
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ようやく、到着。酒場のカギを開けてもらいます。
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内部はこんな感じ。特別なイベントなんかの時には公開されているとのこと。
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酒場の横にあるサンタ・テレサ教会。ここもカバリエーレ・ルスティカーナの有名なシーンのひとつ。トリッドゥの裏切りを知ったサントゥツゥアが嫉妬に狂い「あんたには最悪の復活祭あれ!」と毒づく場面です。ここも内部見学の約束をとりつけていたのですが、「鍵が見つからない」ということで残念ながら内部は見れませんでした。残念!
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じゃ、つぎはこちらでーすワン。 と、酒場の観光の後も更に案内をする気満々のビリー君。おもしろいのでずっとガイドしてもらうことにしました 162.png

ビリー君との散策は続きます。。。

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by noranekosicilia | 2018-04-10 07:15 | シチリアの村

村全体が壁画の美術館!サルディーニャ島「オルゴソロ村」

サルディーニャ島といえば、VIPが集まるエメラルド海岸をはじめとした「海とリゾート」。だから島内陸の村の話題はあまり出てこないのですが、高い山奥に散在する村には独自の伝統やスタイルを保っているものも多いのです。

人口4500人のオルゴソロ村はムラレスと呼ばれる壁画が村中心部の至る所にあることで有名です。
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教会前で立ち話をしているおばあちゃん達も、レトロな写真でしか見たことのないようなスタイル。昔、未亡人達は皆黒い服で余生を過ごしましたが、ここでは未だにその習慣が残っています。

ムラレスは1900年代初め頃から発達したそうですが、その多くは小さな村での貧しい生活からくる「憤り」や「社会風刺」、体制批判やデモ的なものでした。現代に引き継がれてからはサルデーニャの生活や文化をはじめ多岐にわたる題材と広がり、今では素晴らしい「オープンミュージアム」となりました。でわ、その中のいくつかをご紹介…

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オスゴソロ村の位置を表す地図ですね~。「あなたはここにいます」とご親切に指さされているのが微笑ましい。
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自由の女神??このあたりはレジスタンスが強かったそうですが…
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典型的な社会風刺の一場面
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貧しさからアメリカへ移民していく様子が描かれています。歴史の一部ですね。
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ボテロ調かな? 壁を利用した3D効果が面白い
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これ、お気に入りのひとつ
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町中なので、村人と壁画が上手に一体化している場面にも出会えます。壁画をバックにおしゃべりしているお爺さん達

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馬に乗った青年と左の通行人も壁画に一体化しているように見えたりします

オンゴソロ村への交通は不便なので、やはりレンタカーや専用車等が必要ですが、サルディーニャ島で時間があればおススメの立ち寄り場所です。




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by noranekosicilia | 2018-03-31 00:48 | サルディーニャ島&南イタリア

パレルモ大聖堂屋上テラスより

パレルモ大聖堂は12世紀建造。ユネスコの世界遺産でもある教会で、市内観光の際にはよく立ち寄るのですが、30年以上この場所に通いながら ナント、テラスに行くのは今回初めてです153.png!!

テラスが一般開放されたのが近年ですし、観光立ち寄りの時は時間が合わない 等いろいろ言い訳はあるのですが、「わざわざ行くのが面倒くさかった」が本音かも 笑

でわ、そのテラスからのパノラマを…
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高すぎず低すぎず…こんな目線でのパレルモの旧市街は他ではあまり見れませんね。
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円蓋近くのテラスからは大聖堂裏の旧市街とペレグリーノ山、右側の高い建物はマッシモ劇場です。
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パレルモ湾も望めます…
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鐘楼の逆光ショット!こんな写真もここからでないと撮影できませんよね。

屋上テラスは時間制で入場可能。現在は午前中のみ30分毎となっています(入場料要)。屋上までは階段のみです。しかも狭い螺旋階段なので、閉所恐怖症や心臓等が心配な方、お子様は安全上おススメできません。実際、小さなお子様連れのカップルは係員に入場を断られていました。

(ちなみに私も「やめときゃよかった~」と昇降途中で後悔した瞬間もありましたよ~)

まあ、それでもテラスからのパノラマは「一見の価値あり」かもしれませんね。

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by noranekosicilia | 2018-03-19 23:44 | パレルモ観光

忘れ去られた都市「ソルント」

久々にソルント遺跡へ行ってきました。パレルモから車で僅か40分少々で到着できる観光地ですが、いわゆる「シチリア島の黄金観光」ルートからは外れていることや、観光設備が乏しいためあまり出向くことは無い場所のひとつです。
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どうですか、この見晴らしの良さ!標高150~200mくらいの丘の上に遺跡が広がっています。
ソルントの存在はギリシャの歴史家トゥチディデスによって記述されていることから、紀元前5世紀くらいには既に町は存在していたようです。当時はパレルモ、モッチアと並ぶフェニキア人の3代拠点だったそうです。

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ザフラーノ岬も一望できるまるで自然の展望台のようです。フェニキア人達はここを通る船の監視・警備を考慮して街づくりをしたそうです。車もない昔になんと不便な…と思いますが、昔は防御のためにこんな高い場所に町を作るのがアタリマエだったのですよね。
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現在残っている遺跡は紀元前3世紀~紀元1、2世紀くらいのもの。時はローマ時代(ヘレニズム期)でした。
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「ジムナシウム」と呼ばれる施設の跡。今のスポーツジムの語源になった施設ですね。実際はこのあたりでジムナシウムは発見されていませんが、この付近から出てきた碑文に「アポロンのギムナシウム」と刻まれていたためにこう呼ばれています。
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しっかし、だ~れもいませんでしたね。観光シーズンにこんなに静かな場所があるんです。ティレニア海から吹く風は強く、でも荒涼とした遺跡にはピッタリな感じでした。

ソルント遺跡はパレルモから近いのですが、公共交通機関はありません。車必須ですので、パレルモからの専用車を予約するのが一番です。
パレルモから日本語ガイドつきでバゲリアやチェファルーと一緒に回るのもいいですね。


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by noranekosicilia | 2016-08-26 07:00 | 歴史と文化、史跡、美術工芸

「島」の「孤島」ラグーサ

久々にやってきましたラグーサです。
この町はシチリア島でも高速道路などの設備がないためアクセスが悪いため、「シチリア島の孤島」とまで言われています。

アクセスの悪さが原因でシチリア島旅行のゴールデンコースからはすっかり外され脇役となってしまう町なんですが、シチリア内陸部独自の分陰気なども含め見所十分な町なんです。

旧市街ラグーサイブラは1693年の地震で崩壊後、バロック建築の町並みとして生まれ変わり世界遺産にも登録さています。
イブラの写真はウィキにて

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新市街ラグーサスペリオーレの路地。新市街といってもレトロ感覚いっぱいです。
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考古学博物館はオフシーズンということもありましたが、誰もおらずしかも無料でした。
ラグーサ近郊はギリシャ人が殖民してくる期限全8世紀以前から原住民が存在し、先史時代からの歴史をもつシチリア島でも非常に古い居住区なんです。
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17世紀建造の大聖堂。こちらは新市街のもの。聖ジョバンニ大聖堂です。

1693年の地震後旧市街に町を再興するか、新天地に新しい町を建設するかで住民の意見が分かれ、1926年まで旧市街(イブラ)と新市街(スペリオーレ)という2つの町に分割されていたため、ラグーサには2つの大聖堂があります。
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ラグーサ県は酪農や農業が盛んな町。おいしいワイン、チーズ、サラミ類が沢山です。

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夕刻のお散歩。新市街にかかる3つの橋からの眺めは幻想的でした。

時間があれば町に1泊というのがよいですが、シラクーサやカターニャからの日帰りなども可能です。
専用車、日本語ガイドなど手配やお問い合わせはこちらにて。
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by noranekosicilia | 2014-12-05 23:40 | シチリアの町

セラミックタイルの大コレクション「スタンセ・アル・ジェニオ」

社会階層が根強く残るパレルモには多くの貴族の館があり、プライベートコレクションも多い場所なんですが、
様々な社会、経済的事情から一般公開されているものは僅かです。

先日、初めて訪れたパレルモのプライベート博物館 「Stanze al Genio(スタンセ・アル・ジェニオ)」も数少ないプライベート博物館のひとつ。
16世紀~17世紀に建築された貴族の館「トーレ(またはプライノ)宮(Palazzo Torre)」内にあります。

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この博物館には約2500枚も及ぶタイルのコレクションが展示保存されています。

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古い陶器コレクションに混じって目につくのはモダンな家具...オーナーは実際にこのお屋敷で暮らしているといういわゆるハウス・ミュージアムなんです。ちなみに白いパネルをあけるとそこには液晶テレビがありました(笑)。

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それにしても、スゴイ量のタイル!シチリアをはじめナポリなど南イタリアの貴族の館の床を飾っていたタイルたちなんですね。一番古いものは15世紀だそう。

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陶器のコレクションの他には昔のお菓子の箱やオモチャ、宝石箱などが...これはシチリア島の銘菓「カッサータ」の入れ物だったそうです。

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19世紀の宝石箱。ピアノの鍵盤が材質に使われているのが特徴です。

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このタイルに描かれているのは今はなき「ヴィッラ・ナポリ」の姿。すっかり変わり果てたモンレアーレ近の貴族のかつての姿を残す貴重なタイルのひとつです。

入場料は1人7ユーロ。プライベートハウスなため、見学には事前予約が必要です。

Associazione culturale stanze al genio
住所 Via garibaldi, 11 Palermo
www.stanzealgenio.it
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by noranekosicilia | 2014-09-26 22:24

ピアツッア・アルメリーナ「カザレ荘」

久しぶりにピアツッア・アルメリーナにある「カザレ荘」を訪れました。すっかり改装も終了し、新しく生まれ変わった感があります。
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カザレ荘(VILLA ROMANA DEL CASALE)は、紀元4世紀頃建設のローマ時代の大豪邸。それ以前にあった田舎屋敷の敷地上に建設されたそう。

お屋敷の持ち主は断定されていないのですが、ローマ執政官または皇帝の「夏の別荘」だったとか…当時、この地を掌握していたのはマキシミリアヌス帝。やっぱ、皇帝のほうがネームバリューもファンタジーもありそうだから、私もマキシミニアヌス皇帝の所有物説 を支持してます(ミーハーですみません 笑)。

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カザレ荘の見所はなんといっても床のモザイク装飾!1161年の地すべりですっかり土砂に埋まってしまったこの建物は、そのおかげでモザイクの保存状態がとてもよいのです。42色の石で装飾されたモザイク床は63室。3500平方メートルの描写面積となり、当時の生活形態を知る貴重な資料のひとつでもあります。

では、その一部を…

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「小狩の部屋」。 当時のローマ市民達のレジャーのひとつであった「狩りの1日」が描写されています。

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「子供と鳥の馬車競技」 ローマ市民達の大好きなスポーツ競技のひとつでした。今ではすっかりサッカーと変ってしまいましたが…このお部屋は子供部屋だったそうで、そのため馬でなく鳥が競技してます。

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見学メインの場所「大きな狩の大廊下」にあるモザイク一部。廊下の全長は59メートル以上もあります。
当時のビジネスとしての「狩り」の模様。アフリカなどで生け捕りにされた動物達は船に乗せられ、シチリアを経由し本国ローマへ輸送され、コロセオでの戦闘ショーに使用されました。

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そしてカザレ荘で最も有名なモザイクのひとつ 「ビキニ女性達の部屋」。当時から、ビキニはあんまり変化してないですね~。ビキニ姿の彼女達は当時のオリンピック競技となっていた5種競技 (球技、陸上競技など)を練習しているところだそうです。

この他にも「愛の部屋」、「ヘラクレスの横臥食堂」など様々な美しいモザイク見学で大満足ですが、より感動的なのは…

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遺跡に触れられること です!紀元4世紀のモザイクの上を実際に歩いたり、建物に腰をかけたり…
う~ん、これでさらに当時に思いをよせられる というもの…

1997年よりユネスコの世界遺産として登録されたカザレ荘。遺跡までのアクセスはあまりよくないので、効率のよい観光にはパレルモまたはアグリジェント~タオルミナやシラクーサに移動する際、専用車利用での立ち寄り観光が最もオススメです。

観光つき長距離送迎
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by noranekosicilia | 2013-09-17 17:07 | 歴史と文化、史跡、美術工芸

冬のパレルモは午後の散歩がお勧め!

お天気に恵まれたシチリアの冬。日中の日差し満喫観光もいいけど、夕方6時くらいの市内散策は「パレルモのもひとつの顔」が見られる時間帯のひとつ。

特に交通規制される日曜日は市内中心が歩行者天国となります。

とても天気のよかった、ある日曜日…友人との夕食時間よりちょっと早めに出発してパレルモ市内を散策してみました。
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リベルタ大通り。セール期間は日曜もオープンしているお店がありました。
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ポリテアーマ広場。
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マッシモ劇場。中ではオペラ上演中でした…
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マッシモ劇場近くの路地には多くのバールがアペリティーボやってます。
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旧市街のマケダ通りに入ると少し人も少なくなりました。
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クアトロ・カンティーのライトアップ!17世紀建造のスペイン・バロック様式です。
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日中は人や観光客でごったがえすプレトリア広場もこの時間は誰~もいませんでした。この噴水はシチリアでは珍しい後期ルネッサンス様式です。
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プレトリア広場からの細道を通り、ベリーニ広場へ向かいます。
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ベリーニ広場にあるノルマン時代の教会2つ。マルトラーナ(左)とサン・カタルド(右)教会。12世紀の作品、アラブ・ノルマン様式と呼ばれる建築学上でもとても貴重な様式だそうで…
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そして最後はローマ通りを通り、サンドメニコ広場の前。

この後はその隣にあるデパート「リナシェンテ(Rinascente)」をひやかし、夕食の時間となりました。

様々な歴史と建築スタイルが混在するパレルモの旧市街はパレルモの魅力のひとつ。その多くがライトアップされる夕刻、旧市街の散歩には一番オススメの時間帯です。
特に日照時間が短い冬は、開店が(日本の方には特に)遅めなレストランでの夕食前に十分ライトアップを楽しめます。
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by noranekosicilia | 2013-02-08 19:57 | 現地レポート

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