シチリア島の公認日本語観光ガイドがシチリア島&南イタリアの観光や日常を綴ります。


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<   2007年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

シチリアを代表する秋の味!「サボテンの実」

このフルーツは「フィコ・ディ・インデイア(Fico d'india)」サボテンの実です。
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シチリア島の「秋の味」として9月~11月くらいまで市場を賑わせます。植物名は「オプンティア・フィクス・インデイカ」。原産はメキシコですが、現在ではアメリカ、オセアニア、アジアそして地中海でも生息しています。サボテンの実はコロンブスのアメリカ大陸発見時期にヨーロッパに持ち込まれました。
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イタリア内でのサボテンの栽培の約90%がシチリア島で行われています。
d0110650_2243372.jpg5月~6月にきれいな花が咲きますが、これを摘み取り、その後2度目に咲く花を実にします。こうすることによって花がたくさん咲き、さらに遅くまでサボテンの実の収穫ができるのだそうです。ちなみにこの花には利尿作用や解熱作用があるそうで、乾燥させてハーブ茶としても利用されています(二日酔いなどの症状に効くそう。)
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サボテンの実には果肉が黄色いスルファリーナ、赤色したサングイーニャそして白緑色したムスカレッダと呼ばれる3種類がありますが、黄色のスルファリーナが一番土地に順応しやすく、最も多く実をつけるそうです。シチリア島では古くから庶民の食卓に上っていましたが、現在ではこれを原料にリキュール、モスタルダ、ジャムなどが作られ「珍味」として世界中のグルメ達に知られています。でも、一番おいしい食べ方はやはりそのまま皮をむいて食べること!ナイフとフォークで両端を切り落とし、中央にナイフで切り込みを入れて皮を剥きます。そして「パクッ!」と一気に2~3口くらいで食べるのが正統派!市場ではすでに皮を剥いたもの(写真)も売っています。 実は種がとても多く(160g程度の実には約300くらい入っているそうです。)、食べにくいという声もありますが、地元の人は種をはき出さずに全て飲み込んでしまいます。
ビタミンCとミネラルを多く含み、体にもとてもよいサボテンの実。味は?…この時期シチリア島を訪れる方、実体験でご賞味ください。
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by noranekosicilia | 2007-09-24 02:04 | グルメ、フード、ワイン

ゴッドファーザーの故郷「コルレオーネ村」

パレルモ県にあるコルレオーネ村。マフィアの村として世界中に有名になりました。旧パレルモ~アグリジェントの幹線道路の中間にあり島の戦略的拠点でもあった村はAnimosa Civitas(勇気ある町)と呼ばれ、常にシチリア内の戦争の第一線で戦った村です。
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村は石灰でできた盆地に広がり、石灰(カルカーレ)がこの村の名前の由来となったそうです。
町の歴史は840 年頃に、アラブ人達が征服した「Qurlayun」という町が始まりと言われていたのが、90年に行われた発掘で「スケラ」というポリスがあるという資料や、先史時代に起源をもつものも発見されたことからかなり古いとされています。とにもかくにもビザンチン時代とイスラム時代にはすでに村があったことは確認されており、1072年頃にはノルマン人に支配、1104年に再びアラブ人達に支配された後、フリードリッヒ2世時代に再びキリスト教徒のものとなりました。14世紀頃にはスペイン王家の領地、その後ベンティミーリャ伯領となりました。東にはアラブ時代の見張り塔が残るソプラノ城 、もう一方は山から落下した石灰岩の破片の岩上に中世の城(現フランチェスコ派の修道院)が存在し、この2つに守られるように集落が広がっています。コルレオーネ村は1960年頃からマフイアで有名となります。ミケーレ・ナバーラ、ルチアノ・レッジョ、サルバトーレ・リーナ、プロヴェンサーノなど多くのボス達がその名を残しました。
そしてフランシスコ・コッポラ監督の「ゴットファーザー」で一躍有名な村となるのです。
おもしろいことに、主演の一人であったアル・パチーノはイタリア移民、なんとコルレオーネ出身だそうです。村は小さく、見所は少ないですが、18世紀のプロヴェンサノ邸内には市立博物館があり、紀元前252年のラテン語で書かれたマイルストーン"Pietra Miliare"、起源1世紀のモザイクの床、ベッキア山で発見された紀元前1400~1250年の先史時代の柄杓などが展示されています。また、コルレオーネは「100の教会の村」といわれ、カプチン派修道院、13世紀のSSサルバトーレ修道院、サン・アゴスティーノ教会、16世紀のサン・ドメニコ教会など多くの教会が存在します。
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by noranekosicilia | 2007-09-17 07:42 | シチリアの村

パレルモで活躍した初の日本人女流洋画家「ラグーサ・玉」

この女性はラグーザ玉。日本初の女流洋画家で日本とパレルモに非常に縁の深い女性です。
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1861(文久元)年にお寺の差配だった定吉の次女として誕生。幼いころから日本画を習っていた彼女は明治政府の招聘によってやってきたパレルモの彫刻家、ヴィンチェンツッオ・ラグーサと出会い、彼の指導により洋画の技法を習得します。ラグーサが指導していた日本での学校が閉鎖となると、1882年、彼に同行しシチリア島、パレルモへとやってくるのです。やがて彼と結婚した玉さんは、パレルモに創立した美術学校の女性部門の講師件副校長となり、精力的に芸術活動を続けました。1928年、20歳年上だった夫、ラグーサと死別。一度は日本への帰国も考えたようですが、相談に行った日本大使館で侮辱的な扱いを受けたことから、パレルモで一生を終えようと心を決めたそうです。その後の彼女の作品も全てイタリア名、”Eleonora Ragua”とサインされています。1933年、16歳の姪がシチリア島へ彼女を迎えにやって来て、52年ぶりに東京へ帰国することになります。そして1939年の4月、東京で他界されました。残念ながら彼女の作品は彼女の帰国とともに殆ど日本に持ち帰られましたが、第2次世界大戦の空爆などで消失しています。パレルモに残った彼女の作品はほぼ全て個人コレクションで一般公開されていません。彼女に縁のある場所をいくつか上げてみましたのでパレルモに滞在される方、訪れてはいかがでしょう?
現代美術館 夫ラグーサの作品、彼女のブロンズ胸像が保存。
ガリバルディーの騎馬像 夫ラグーサの大作のひとつ。
パレルモ大学植物園 彼女が姉とともに赴き「レンコン」を分けてもらったエピソードがある。
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by noranekosicilia | 2007-09-13 03:08 | 歴史と文化、史跡、美術工芸

トラパニ名物クスクスとクスクス祭り

ご存知の人も多いとおもいますが、これは「クスクス」。シチリアの西部トラパニの郷土料理のひとつです。
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クスクスはもともと北アフリカの主食。cus sus, cous cous,seksu,kuskous など様々な呼び方があります。セモリナ粉が原料。これに水を含ませながらふるいに何度もかけて、1ミリ程度の小さな粒にします。これを 乾燥させたうえで、蒸気で茹でるという非常に手が込んだもの。
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シチリアでは「クスクスェーラ」(写真)というクスクスを作る専門の鍋があります。下の部分でお湯を沸かし、上にセモリナ粉を入れ何度も混ぜなるのです。
最近では市販のクスクスがあるので手のかかるクスクスも簡単に楽しめるようになりました。食べ方の基本はクスクスに肉や野菜を煮込んだソースをかけていただくというもの。
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チュニジアではマトンとヒヨコ豆、ニンジン、ジャガイモなどをコッテリと煮込んだ赤いソースをかけて、レバノンでは細かく刻んだミントと野菜をまぜてレモン汁をかけた「タブレ」と呼ばれるサラダ風なもの、またモロッコではデザート用の甘いクスクスもあるとか。
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わがシチリア島、トラパニでは海岸で採れる新鮮なお魚を煮込んだスープをかけるのが典型的。「クスクス・コン・ペッシェ」と呼ばれ、トラパニの代表的な料理です。とてもシンプルな食べ物だけに北アフリカ、ヨーロッパ、中近東からアメリカまで数えきれないほどのレシピが存在します。
トラパニ県にある町、サン・ビート・ロ・カーポでは毎年9月の下旬にクスクス祭りが開催されます。期間中、世界各国のシェフが其々の伝統とアイディアを活かしたクスクスを披露。見物客はクスクスの試食やコンサートで楽しみ、最後に審査員たちにより「今年一番のクスクス」が選ばれるというもの。今年は9月25日から30日までです。この期間にシチリア島を訪れる方、時間に余裕があれば是非、足を運んでみてください。

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by noranekosicilia | 2007-09-10 23:23 | グルメ、フード、ワイン

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