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シチリア島の公認日本語観光ガイドがシチリア島&イタリア観光や日常を綴ってます


by siciliacome

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シチリア州のコロナウイルス規制融和、本日から美容院もオープン

2か月以上行われていたイタリア政府のロックダウンも5月に入って少しずつ規制が融和されてきましたね。

昨日、今後の規制融和についての州法が発表されました。シチリア州はイタリア国内で自治が認められている自治州。他のイタリアの州とは少しばかり違う規制融和なども織り込まれています。

本日5月18日から美容院、理容院やエステ等も全てオープン。これでほとんどの商店が営業を再開したことになります。

5月25日からはシチリア州内の博物館や美術館そして考古学地区なども再開され、旅行などでの移動も可能となります。

イタリア国内全体では6月3日以降、国境もオープンされEU国等多くの国からの入国者には14日間の検疫も必要なくなります。

しかしながら、シチリア州は他の州から入ってくる者全てに14日間の自主隔離が未だ州法で義務づけられています。6月3日から施行されるイタリア政府の国境開放を受けてこれがどうかわるかまだ未定ですが、これから夏にかけてのバカンス期のことを考えるとこれも緩和されるのでは……と期待しております。

日本からの観光旅行はまだまだ厳しい現状ですが、少しずつ日常に戻りつつあるシチリア。
地中海に浮かぶ美しいこの島で、また皆さまとお会いできる日が近づいてきているようです。

規制数日前、ほぼ最後のお客様達とご一緒した2月終盤のエリチェから撮影したパノラマをご覧ください。
シチリア州のコロナウイルス規制融和、本日から美容院もオープン_d0110650_20021452.jpg

# by noranekosicilia | 2020-05-18 20:03 | スト、開館時間、天気NEWS

サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー

有名なイタリアンの巨匠「日高シェフと行く美食の旅」で訪れたエオリエ諸島。サリーナ島ではワイナリー見学やお料理教室など、シチリア島の食に関するアクティビティーが盛沢山でした。

サリーナ島といえばケッパーの産地としても有名。ケッパーはシチリア島の至るところに自生しているのでどこでも簡単に目につく植物で、シチリア料理にはよく使用されます。ただ、離島のほうがケッパーを使った料理のバラエティーも多くて、ケッパーに対する愛情の強さを感じちゃったりするのです。離島は生活物資とかを本島から運んだりするため、天候によっては物が不足することもあります。だから、昔から実際に島に自生するものを加工する技術が発展し、それを使ったお料理も多いのかな?

今回、訪問したのはサリーナ島のとあるケッパー生産者。ホテルがある小さな集落(町といえるだろうか…?)から車で約20分程度、本当にな~んにもない場所でした。
サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー_d0110650_00273163.jpg
途中にはこんな美しい景色も……。このあたりには往年のイタリア映画「イル・ポスティーノ」が撮影された場所でもあります。
サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー_d0110650_23525041.jpg
生産工場はケッパーの畑にかこまれたホントに小さな「掘っ立て小屋」みたいなところでした。↑がケッパー。「ケッパー」は花のつぼみです。美しい花が咲きますが、ケッパーの実も「ククンチ」と呼ばれ、塩漬けや酢漬けにされてちょっとしたワインのツマミなんかになります。

結構すぐ花になるので、ケッパーはつぼみの時期には毎日早朝に女性達が手摘みをするのだそうです。何故「女性」かというと、女性の手のほうが小さくてケッパーのつぼみを傷つけにくいのだそうです。と、いってもこれは島の伝統みたいなもの。ケッパーって島のどこにでも生息しているから、昔は女性達が家近くで摘み取ってたのがそのまま引き継がれているだけみたいです。

サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー_d0110650_23532491.jpg
収穫されたケッパーの塩漬けされます。実がかなり大きいのにびっくり!
サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー_d0110650_23535430.jpg
見学はあっという間に終わり、いよいよケッパーを使ったお料理の試食です。素朴だけど心のこもった「マンマの味」みたいな食べ物が色々と並んで、お客様も大喜び!
サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー_d0110650_23542162.jpg
こちらはククンチ(ケッパーの実)。酢漬けにされていて適度な塩味と酸味がワインによく合いそう。
サリーナ島の伝統的な「お漬物」ケッパー_d0110650_23561930.jpg
中でも一番斬新だったのは、ケッパーのマフイン!お菓子に使われてるのを見たのは初めてかも!ケッパーの塩味とマフインの甘味が結構マッチして、甘い物が苦手な人(←私もそう)でもこれなら食べられそうです。

サリーナ島の美食の旅は続きます……



# by noranekosicilia | 2020-05-15 06:12 | グルメ、フード、ワイン

春、サリーナ島の景色

昨年の5月のちょうど今頃は、エオリエ諸島のアテンドでした。
東京のイタリアンレストラン「アクアパツッア」のオーナーシェフ日高良美シェフと一緒に訪れる美食の特別企画で、リパリ島そしてサリーナ島を訪れるゴージャスな食の旅です。

本日はそのサリーナ島の景色を……

サリーナ島は面積26,1平方㎞の小さな島で人口は約2500人ちょっと。それでも3つの「コムーネ(行政区)」があります。
春、サリーナ島の景色_d0110650_00313531.jpg
港近くの行政区がサンタ・マリア・サリーナ。ここがサリーナ島の玄関口です。「港」といっても桟橋があるくらいで、船着き場と言ったほうがよいかもしれませんね。夏場は多くのバカンス客でごった返すこの島も、5月はご覧のとおり、し~ずか~。
春、サリーナ島の景色_d0110650_00264000.jpg
サリーナ島のメインストリート。はっきり言ってここしかちゃんとした道がないくらい。ちなみに居住者以外は車での入島はできません。まあ、車が入れないほど道が狭かったり、舗装されてなかたっりで、車があってもかえって不便かも。
春、サリーナ島の景色_d0110650_00303064.jpg
とにかく好天に恵まれました。船着き場近くにあった個人宅の広いお庭からはこんな植物も…(これ、何の木でしょうね)

春、サリーナ島の景色_d0110650_00293351.jpg
ほんとに静かな島……美しい海と自然そのままのリゾート気分です。
春、サリーナ島の景色_d0110650_00284563.jpg
夕暮れ時はサリーナ島の景色がまた一段と美しくなります。ホテルのテラスではこんな景色を眺めながらアペリティーボが楽しめたりしました。遠くに見えるのはパナレア島とストロンボリ島。パナレア島はナオミ・キャンベルやスティングをはじめとした超VIPもバカンスに訪れる島、ストロンボリ島は活火山があり夜のナイトファイヤーを見学できることで有名。

エオリア諸島の旅、少しずつUPしていきますね。



# by noranekosicilia | 2020-05-13 01:10

コロナウイルス、シチリア州の規制融和!いざ出陣

怒涛のコロナウイルスで2か月もロックダウンされていたイタリアですが、今週から少しずつ解除され始めました。お散歩や運動のための外出が可能になり、休業されていた産業も再開、デリバリーのみですが、バールやレストランも稼働開始です。

ウイルス感染数は州によってかなり違うこともあり、州ごとに少しづつ規制が違いますが…。

シチリア州はまだ島外からの行き来はできません。感染者の数はイタリアの中でも少ない州となったのですが、「今がんばってサマーシーズンのバカンス客をお迎えできるようにがんばろう!」という感じみたいです。

観光はシチリア島の重要資産。夏のバカンスシーズンに向けて今歯を食いしばってウイルスと戦う とう州知事の意思があるようです。その通りになるといいですねぇ……

サマーシーズンが到来できることを願い、ヴルカノ島の美しいビーチとそのサウンドをお届けします。



# by noranekosicilia | 2020-05-06 01:01 | 町角通信・日常

リパリ島の猫ちゃん達

シチリア島のさらに離島となるエオリエ諸島。主要7島で形成される火山性の諸島で、2000年よりユネスコの世界遺産として登録されています。

エオリエ諸島お主要島はリパリ島。人口イマン3千人足らずのこの島はシチリア島本土とフェリーで結ばれ、他のエオリア諸島への海の拠点でもあります。
リパリ島の猫ちゃん達_d0110650_01514382.jpg
夏には多くのリゾート客でにぎわう島ですが、ちょっと時期をずらすと非常に静か……。
昨年4月初旬に訪れた時はまだシーズン前で観光客もリゾート客もほとんど見かけず、ゆっくりと散策しました。お天気にも恵まれ、ほんと観光日和!

港町に欠かせないのが猫! 人通りが少ないオフシーズンのリパリにも多くの猫ちゃん達と出会いました。

リパリ島の猫ちゃん達_d0110650_01532623.jpg
春の花に囲まれたリパリの居住区にて。どうやらこの子は飼い猫みたいですが、絵になりますね~。
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リパリの考古学博物館内にもいました。チケット売り場で少ない訪問客を出迎えてくれた白猫ちゃん。
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最初の写真の展望台近くでお出迎えしてくれたのは黒猫ちゃん。ひなたぼっこ中です。
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メインストリート沿いのショーウインドウで勤務中(?)の看板猫ちゃん。

どの猫ちゃんもみんな人慣れしてるようで、カメラを向けても逃げていきませんでした。
海のある場所に猫はやっぱりお似合いです。




# by noranekosicilia | 2020-04-27 00:13

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