シチリア島の公認日本語観光ガイドがシチリア島&南イタリアの観光情報と日常を綴ります。


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テイクアウト用カクテルと19世紀シチリア女性

カターニャで行われたカクテルコンクールに通訳として同行しました。ミラノに拠点をおく業界雑誌「BARGIORNALE」主催ということで、毎年イタリアだけでなく、世界から多くの人々が参加します。
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会場はカターニャ港構内にある「NUOVA DOGANA」。シーフロントのイベント会場としてよく使われる場所です。
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予選を勝ち抜いてきたイタリア中のカリスマバーマン達が1チーム3人編成で3種のカクテルを作り、10チームで今年最高の栄誉カクテル王地チームを競い合います。大会の様子はこちらのブログにて。
その中でもとても興味をひいたのが「テイクアウト用カクテル」。店外でのガラスグラス持ち出しが禁止された法令ができたことを受けての新しいアイディア。
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こちらが「フェイク・カプチーノ」マイタイの改良バージョンでクリーミーなカクテル。「偽カプチーノ」という名前のとおりカプチーノをテイクアウトするような容量でサービスされました。
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トリノから参加の女性バーマンはマルティーニをベースにしたカクテル「スイートメモリー」。ビニールのような袋型容器にメッセージがつけられた、とても乙女チックでお上品なテイクアウトです。
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スプレーでカクテルをテイクアウトという斬新なアイディアを出すのはミラノから参加のバーマン。ジンベースのカクテルをスプレーボトルに入れ、シュッx2 とスプレーしながら楽しむ! 持ち歩き便利で大好評。

そして、そして… いよいよシチリアからの地元カリスマバーマンの作品!(じゃじゃじゃーん!!169.png
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「ドンナ・フランカ」。肖像画の女性の名前です。シチリア島に詳しい方ならご存知かもしれませんが、19世紀のパレルモで最高の美女と噂された貴族女性です。周囲の反対を押し切りマルサラワイン産業で大成功をしたフローリオ家に嫁いだ彼女。いくら大金持ちとはいえ「下層階級」に家落ちしたということで、多くの批難中傷もあったといわれます。

フローリオ家は商売で稼いだお金でマッシモ劇場をはじめ多くの豪邸も建設し、イタリアで最古といわれるカーレース「タルガ・フローリオ」を設立した超成金家族。現在でもオペラやバレエなどの題材としてもつかわれます。
このカクテルはそんな彼女に捧げたものだそう。夫が参加するタルガ・フローリオを見物に行く彼女が手にするピクニックランチを表現しているのだそう。

彼女にはイジェアちゃんという娘がいましたが、結核で体が弱い娘のために作られた療養所がヴィラ・イジェア。そう、今はパレルモきっての5つ星高級老舗ホテルです。ちなみにプリントされている肖像画はそのホテルが数年前メトロポリタン美術館から超高額で購入したもの。イジェアホテル内で見ることができます。

カクテルの世界にも取りれられたシチリア文化。こんなアイディアからもシチリアの多様性がうかがえますね。


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# by noranekosicilia | 2017-04-05 20:54 | 町角通信

世界文化遺産(?)のヤギちゃん

アグリジェントにある神殿の谷。ご存知の方も多いと思いますが、ユネスコの世界文化遺産です。
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BC5世紀建造のヘラ神殿(写真)など古代ギリシャ建築物がシチリアンブルーの大空の下に聳え立つ姿は壮観!
こんな超文化財が並ぶ敷地で飼われていのが…
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ヤギ!
ジルジェンターナ(GIRGENTNA)という種のヤギですが、この名前はアグリジェントの昔の名前。昔からアグリジェント付近で家畜として飼われていたヤギなんだそうです。

このヤギの正式な生まれ故郷は判っておりませんが多分南アジア産だろうといわれ、紀元前8世紀頃子の付近に入植したギリシャ人達によってアグリジェントの地にもたらされた というのだそう。
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くるくるとカールした角がチャームポイントです053.gif

以前は3万頭以上いたそうですが、現在は絶滅の危機にさらされているそうで、世界遺産の建造物とともに大切に飼われております。

アグリジェントを訪れる際は神殿だけでなく、こちらも是非鑑賞してやってください。

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# by noranekosicilia | 2016-10-13 08:08 | 現地レポート

18世紀の「モンスターハウス」パラゴニア邸

パレルモから車で東方向に約30分、隣町のバゲリアに到着。ここは1700年代にパレルモの貴族達が建てたヴィッラ(庭園つきの田舎邸宅)が多く残っています。

その中でも奇抜さで一番有名なのがパラゴニア邸(Villa Palagonia)。18世紀にパラゴニア王子とその子孫により完成されました。
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このお邸は奇妙な装飾があることから別名「モンスター・ハウス」と呼ばれ、当時多くのVIPがここを見学にやってきています。ちなみにドイツの詩人ゲーテもその1人。
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その奇妙な装飾というのが、これ。邸をとりまく壁の上にあるブキミな彫刻群です。
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ライオンと羊かしらん…なんとなく顔が人間ぽっくて奇妙ですね…
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ここまでいくと、もう何の動物だかわかりません。やっぱ「モンスター」一言で片付けてしまいましょう。
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モンスター群は大きく分けて音楽家達と紳士淑女そして動物モンスター系があります。これは音楽家グループ。奏でられる楽器が聞こえてきそう…
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紳士淑女はアーチの上にびっしりと結集し、こちらを伺っているようです。ここ、深夜の肝試しによいかもしれません。(笑)
パラゴニア邸は現在も私邸ですが、一般公開されています。午前9時~13時、午後は16時~19時ですが11月より午後の観光時間は変更予定。(入場料要)

パレルモから列車も出ていますが、専用車を利用すればパレルモからソルント遺跡と抱き合わせで半日日帰りまたはチファルーとあわせて終日観光などが可能です。


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# by noranekosicilia | 2016-10-04 03:46 | 歴史と文化、史跡、美術工芸

秋は結婚式のシーズン

シチリア島もすっかり秋となってきました。
暑すぎず、寒くなく という一番気候のよいシーズン。この時期には多くの文化イベントなんかもあったり、「実りの秋」というせいか村での収穫祭も多いのです。

そして何といっても多くなるのが結婚式053.gif・・・
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カトリック教徒が多いイタリアの中でも特に敬虔な信者が多い南イタリア。シチリア島も例外ではありません。
近年教会離れが囁かれる若者でもやっぱり「結婚は教会で!」というのが夢なんです。

イタリアの法律では日本と同様宗教を介さない「市民結婚」が正式なものなのですが、昔からの伝統的である「教会でミサを挙げる結婚」がやはり根強く支持されているのです。後者は現在ではあくまでも「ミサ」であり、法律の対象制約はないのですが、小さな村などでは「教会で挙げる結婚」を結婚と認める人も少なくありません。

ということで、結局イタリアのカトリック教徒は法律上正式な結婚である「市民婚」と宗教上での結婚「教会婚」の2つを挙げる人が多いのです。

細かな違いはいろいろありますが、大きく違うのは

市民婚 
  • 市役所など公共機関で進行役(市長や市役所関係者が多いですが、一般人でもOK)立会いのもと行われる。
  • 花嫁はウエディングドレスを着る必要ない。(というか、昔は着てはいけなかった)
  • 再婚やカトリック教徒以外など社会的、宗教的規制はない。

教会婚
  • 教会で神父さんがミサを挙げて行われる。
  • 花嫁はウエディングドレス。
  • 再婚や異教徒は不可という規制あり。

というところでしょうか?
つまり、市民婚では「ウエディングドレスを着てバージンロードを歩き…」なんていう映画の1シーンのようなものはないのです。026.gif
まあそういう意味でも女性達は特に「教会」での結婚を望むのかもしれませんね。確かにムードが違いますから。

教会婚の場合は結婚式を2度することになります。最初が市民婚、それから教会。この2つの間には様々な手続きのため半年くらいのズレがありますが、もちろん「教会派」は後者が正式な結婚とされるため、盛大なパーティーは教会での結婚式を挙げた後。…でもすでに夫婦となっているから教会婚で花嫁さんに「初々しさ」を感じることは稀なんですが…037.gif

季節のよい秋は多くの教会で毎日のように結婚式がありますが、これに伴い教会内の一般観光時間も多少変更されることがあります。
特に結婚式が多いのは金曜と土曜の午後16時くらいから。この時間に教会の観光はできなくなることもあります。まあ、その分結婚式に参加できるという特典もありますので、しっかり教会内を観光するのでなければこの時間を狙っていくのも良いかもしれませんね。

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# by noranekosicilia | 2016-10-01 07:24 | 町角通信

9月30日、モンレアーレ大聖堂の午後開館時間短縮

9月30日のモンレアーレ大聖堂の午後観の光時間が下記のように短縮されます。
午後 14時~15時まで

通常は17時まで可能ですが、この日は教会ミサの都合で午後は1時間のみの公開。
午前中は通常通り8時30分~12時30分までオープンしていますので、この日に見学を予定されている方は午前中の見学をオススメいたします。

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# by noranekosicilia | 2016-09-28 00:33 | スト、開館時間、天気NEWS

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