シチリア島の公認日本語観光ガイドがシチリア島&南イタリアの観光情報と日常を綴ります。


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シチリアの家庭料理 「カポナータ」

シチリア家庭料理の代表格のひとつ「カポナータ(Caponata)」です。
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オリーブオイルで炒めた野菜をセロリ、オリーブ、ケッパーで和え、甘酢ソースを絡めたもの。最もクラッシックなのは茄子とピーマンで作られたものです。シチリア島内には約37の伝統的なレシピがあるそうですが、各家庭でマンマがそれぞれ工夫した「我が家風」というのが一般的。現在は前菜、もしくは付け合せの野菜として出されますが、1700年代まではメインディッシュとしても食べられていたそうです。「カポナータ」の名前の由来はいろいろとあり、はっきりとしていませんが、カサゴ科の魚の名前である「カポーネ」から来ているという節があります。たしかにこの魚を調理する方法のひとつとして野菜を加えた甘酢煮があるのです。おそらく漁師たちが集まる大衆食堂でメインとして魚なしに出されたため、「カポナータ」と呼ばれるようになったのでは…といわれています。

作り方はいたってシンプル
 まず茄子やピーマンなどの野菜を小口に切って、オリーブオイルで炒めます。このとき野菜を別々に揚げるのがコツ。野菜は半分くらいに炒め上がったところで器に移します。
 トマト、セロリを小口切りにして、オリーブのタネを抜き、それらをタマネギのみじん切りとケッパーを加えてオリーブオイルで柔かくなるまで炒めます。トマトはホールトマトを使ってもよいかも。
 2に1を加え、野菜がやわらかくなるまで中火で炒めます。
 コップに砂糖を大さじ2杯くらい入れ、同量のワインビネガーを加えて混ぜ合わせます。砂糖とビネガーの量はそれぞれ味を見ながら自分の好みにあうように調整しましょう。
 3に4を加え、塩コショウで味を整え、冷ましていただきます。

シンプルだけど結構手がかかります。シチリアの家庭ではこれを大量に作り、お客様が多い時の前菜として、そのほか、ビンに詰めて保存食にしています。カポナータをパンと一緒に食べるのが一般的。最近缶やビン詰めの工業食品も売られていますが、やっぱり家庭で作る味が一番!
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カポナータはギリシャ料理「モサカ」に似ているといわれます。地中海沿岸ではトマトと茄子組み合わせがやっぱり多いようですね。
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by noranekosicilia | 2007-08-30 02:34 | グルメ、フード、ワイン

現地レポート「セジェスタの野外劇場イベント」

昨日、セジェスタの野外劇場で開催中の「カラタフィミ・セジェスタフェスティバル」へ行ってきました。昨日の催しはギリシャ悲劇。いちばん古典的な出し物です。私が観劇したのはアイスキュロスの「ペルシャの人々」。この日、日の出とともに上演されるギリシャ悲劇がもう一本ありましたが、さすがに朝5時30分開演となるとちょっと苦しい…と、いうことで19時開演の日の入り上演作の見学となりました。パレルモを午後5時15分頃出発してセジェスタに到着したのが午後6時をちょっとまわったくらい。
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こちらがチケット売り場。A席とBC席に分けられ、A席が18ユーロ、14ユーロのBC席との差額は4ユーロだったのでA席を予約していました。予約前売り料金は2ユーロだったのでチケットは20ユーロということです。

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チケット(写真)はオンラインでも購入できましたが、バウチャー制で、結局チケット売り場に引き換えに行かなければ行けないのが不便。

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シャトルバスに乗り、ギリシャ劇場がある丘へ。バスのパーキングから劇場までは徒歩です。A席、BC席ともに指定席ではないのでいい席は早い者勝ち。

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開演30分前に入場しましたが、けっこう人も少なく、正面の良い場所を確保できました。前方の人の赤いシートに注目!ギリシャ劇場の観客席は凹凸が激しく快適でないのでよく入り口で座布団を貸しだししているのです。賃貸料は様々ですが、ここは料金設定なく「寄付金をお願いします」ということでした。

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さて、開演予定時間から30分以上遅れてやっと始まりました。ギリシャの3大悲劇作家の一人、アイスキュロスのこの作品は紀元前472年にシラクーサのギリシャ劇場で初公演が行われたそうで、シチリア島にとっても縁が深いものです。
舞台は大道具もなく至ってシンプル。日が沈む前のうっすらとした自然光と自然の背景だけで上演されました。役者もマイクなし。古代劇場の音響のすばらしさを実感!
d0110650_1937288.jpg日が暮れると役者がトーチを持ち、今度はトーチの光で。

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そして1時間15分行われたギリシャ悲劇はクライマックスを迎えました。役者がいまいちだったようでスタンディングオベーションは無かったですが…
この芸術フェスティバルは来週まで開催中です。
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by noranekosicilia | 2007-08-27 19:42 | 現地レポート

シチリアの馬車「シチリアン・カレット」

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この派手な馬車は「シチリアン・カレット」。(Carretto Siciliano)日本語に訳せば「シチリアの馬車」となる。20世紀のはじめまでは農作物や農耕器具などの運搬手段としてシチリア島には沢山存在していました。大きな車輪2つに広い荷台とその前方に人が一人~2人程度腰掛けられるスペースがある単純な構造。おとぎ話に出てくるゴージャスな馬車とはかなりかけ離れたものです。馬またはロバ一頭のみが牽くものなので極端に重いものは乗せられません。
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ちなみに材質は多種類の木で、車輪など一番重力がかかるところにクルミ、前方あたりがトリネコ材(野球のバットとかに使われる材質)、荷台がブナ、残りがモミ材が使用されているとか。

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荷台の側面にはカラフルな彩色な絵で装飾されています。伝統的なのは「中世の騎士物語」をテーマにした武者絵です。その他、伝説や社会風刺画なども描かれていたりしますが、これらは当時、読み書きができなかった人が多い中で、一種の「紙芝居教材」的な役割を果たしたそうです。

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自動車が発達した現在、シチリアン・カレットは一部の観光地やお祭りなどでしか見られなくなりましたが、そのおかげでシチリアを代表する大衆文化として世界中に有名になりました。馬車のレプリカ(写真)は観光客のお土産品として人気です。
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by noranekosicilia | 2007-08-23 19:16 | 歴史と文化、史跡、美術工芸

サンジョバンニ・デリ・エレミティー教会一般公開ストップ

d0110650_21392393.jpg8月20日より、パレルモの観光モニュメントであるサンジョバンニ・デリ・エレミティー教会(写真)の一般公開が不可となります。現在までは回廊のみが修復工事のため観光不可となっていましたが、教会も修復工事に入ることとなり、クローズされます。
期間はまだはっきりとされませんが、おそらく約2年間程度(2008年の12月くらいまでは休館確実)ということです。
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by noranekosicilia | 2007-08-16 21:41 | スト、開館時間、天気NEWS

夏の渇いた喉に「セルツ」!

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この緑色の飲み物の名前は「セルツ(Selz)」 カターニャ市内の通り道には「キオスケット」と呼ばれる」立ち飲みやが多くあるが、ここの最もポピュラーな飲み物がこれ。
砂糖入りの炭酸水GASSOSAにレモンとミントシロップを混ぜ、最後に塩をちょっと入れたもの。塩が入ると炭酸がシュワシュワと泡を立てるが、これがとってもスズシヤカな音です。
一番一般的なのはミントシロップを入れていないもので、カターニャの人々は午後の散歩の途中、キオスケットで足をとめ、このセルツを楽しみます。塩分と酸味と甘味が調査されたさっぱりとした味わいで、夏の暑い日の夕刻、シュワシュワ~という音とともにこれを飲むとほんとに喉の渇きが癒せます。私がセルツを知ったのはカターニャ市内をブラブラしていたとき、多くの人が何やら見かけたこともない色をした不思議な飲み物を飲んでいるのを目撃し、キオスケットで試したのが始まり。今やセルツはシチリアの猛暑を乗り切るパートナーとなりました。
残念ながらパレルモではあまりお見かけしないので、自宅で作ります。皆様も是非試してください。

セルツの作り方
ガソーザ(甘味のついた炭酸水。スプライトで代用できる)150ミリ程度
レモン4分の1切れ
ミントシロップ(好みで) 少々
塩 小さじ3分の1くらい

ミントシロップを少々入れたグラスにガソーザを入れ、レモンを絞る。最後に塩を一気にいれスプーンでかき混ぜる。
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by noranekosicilia | 2007-08-13 01:24 | グルメ、フード、ワイン

セジェスタの野外劇場イベント

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9月2日まで、セジェスタの野外劇場でコンサートや演劇が上演されています。「Caltafimi Segesta Festival 2007」とタイトルされたもの催し、注目されるのは「日の出から日没まで」と古代ギリシャの観劇スタイルを今に反映させていることで、朝5時30分より始まる演目もあります。
セジェスタは紀元前にエリミ族によって築かれた町。現在は考古学遺跡が残るだけとなったギリシャ劇場で、日の出、日の入りを眺めながらの観劇はまさにギリシャ時代の風をそのまま感じられるはず。。。
セジェスタにはパレルモより路線バスがありますが、本数は少なく不便です。レンタカーなしの場合、ギリシャ劇場の観劇には必ずプライベートの送迎をつけるか、セジェスタ近くのアグリツーリズモなどに宿泊が必要です。(写真は8月1日に行われたコンサート。セジェスタフェスタのサイトより)

プログラム詳細 www.segestafestival.com
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by noranekosicilia | 2007-08-09 00:15 | イベント、シチリアのお祭り

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