シチリア島の公認日本語観光ガイドがシチリア島&イタリア観光や日常を綴ってます
by siciliacome
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ピアナデリアルバネーゼの復活祭プログラム
復活祭の伝統行事はシチリア各地にありますが、パレルモ近郊でお薦めなのが
ピアナ・デリ・アルバネーゼ (Piana Degli Albanesi) の復活祭行事です
以前ブログの記事にしたこともありますが、この村と復活祭行事の最新記事はこちらです↓
2023年の復活祭プログラムは以下の通り
10時30分
カテドラル(Cattedrale di San Demetrio Megalomartire)にてミサ
12時30分
伝統的な民族衣装を纏った沿い女性達がメインストリート(Corso Giorgio Kastriota)沿いをパレード
13時00分
司祭が伝統的な赤い卵を祝福後に、集った人々に配る
通行人や村人に配られる赤い卵には「再生(希望)」そしてキリストが流した血(犠牲)の意味が込められているんだそうです
プログラムの時間はわりとアバウトで予定より遅れることも多いです
もともとレストランも村の中には少ないため、周辺レストランは当日全て予約で埋まっていることも少なくありません
自然も多い場所なので、天気が良ければお弁当持参でピクニックでもいいかも…
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by noranekosicilia
| 2023-04-06 07:00
| イベント、シチリアのお祭り
パレルモの守護聖人聖女ロサリア
カトリックの国イタリアの町にはそれぞれ「守護聖人(Santo Patrono)」がいます。
いわゆる「町の守り神様」みたいなものですかね?
パレルモの守護聖人は聖女ロサリア(Santa Rosalia)です
彼女は1130年代に生まれたとされる貴族の娘と言われていますが、神へ一生を捧げると決意して親が決めた結婚を拒否してパレルモの山奥で隠遁生活を始めたと言われています
その後彼女は忘れられていったのですが、17世紀パレルモにペストが流行していた時代、山に迷い込み(この山がロサリアがその生涯を閉じた場所であると言われてています)、洞窟で一夜を明かした猟師の夢枕に出現します
ロサリアはその猟師に語りかけ、彼が間もなくペストで亡くなることを予言し、自分の骨がここにあることをパレルモの大司教に伝えてほしいと告げたそうです
不吉な予言をした相手を連絡役として使うというのはどうかと思うのですが(笑)まあそのあたりは気にせず、先に進みましょう
不運な猟師はちょっと怖かったのか信じなかったのか定かではありませんが、とにかく暫くは放っておいたそうです
しかし、その予言はバッチリ命中して彼はペストに侵されてしまいます
猟師は死の直前、神父に洞窟での出来事を打ち明けました
これが洞窟でのロサリアの聖骨発見につながったといわれています
こちらが、聖骨が見つかった場所↓ 現在は教会となっています
その後、ロサリアの聖骨をパレルモの大聖堂に奉納したところ、ペストが嘘のように消え去ったそうで、ロサリアがパレルモの守護聖人に輝くきっかけとなりました
こちらがパレルモ大聖堂内にある彼女のチャペル↓ 祭壇は純銀らしいですから超豪華な一画です
聖女ロサリアの正式な祝日はカトリック教会では9月4日(ロサリアの誕生日とされています)ですが、パレルモでは彼女の聖骨が洞窟から大聖堂に運ばれた7月15日が盛大に祝われます
聖女ロサリアはパレルモに縁のある多くの画家や彫刻家によって様々な姿で表現されています。超スーパーヒロインなロサリアですが、その肖像画の多くは目がいっちゃった感じに表現されていてお世辞にも美人なイメージが湧かないような…… 美人だったかブスだったか… その風貌は今でもミステリーに包まれています
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by noranekosicilia
| 2023-03-16 06:38
| 歴史と文化、史跡、美術工芸
白い砂浜が広がる小さな村サンヴィート・ロ・カーポ
サンヴィート岬にあることから岬と同じ名前の村になったそうです
この辺りは石灰岩の洞窟が多く、太古から人が居住していた形跡があります
サンヴィート・ロ・カーポも紀元前4世紀くらいには集落があったと言われていますが、現在の村は18世紀頃に作られたものです。この頃はヨーロッパ貴族達の旅行が普及し始めた時期でここも白い砂浜が広がる美しい海岸として、当時の貴族達の「お忍び保養地」的存在だったようです
白い砂浜がどこまでも続続この海岸は現在でも夏のバカンス地として人気があります
海水浴客達が去っていく9月、この村では「クスクス祭り」が行われます。約1週間にわたって行われる村の恒例行事、2022年は9月16日~22日まで
地元の名物でもあるクスクスをはじめ、世界各国のクスクスのブースがメインストリートに並び、夜は有名アーティストによるコンサートなども催しされます
ちょっと前ですが、クスクス祭りのブログもアップしていますので、ご興味のある方は是非ご覧ください↓
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by noranekosicilia
| 2022-09-17 07:15
| シチリアの村-町-離島&観光地
【郷土料理】イワシのベッカフィーコ
「サルデ ア ベッカフィーコ (Sarde a Beccafico) はシチリア島、特にパレルモの郷土料理として有名です
このお料理を日本語にすると「イワシのパン粉詰めオーブン焼き」ってところでしょうか?
「ベッカフィーコ」はウグイス科の小鳥の愛称。日本語ではニワムシクイと呼ばれるそうですが、焼きあがったイワシのピンと突き出た尾の形がこの鳥の嘴に似ているので、「イワシのベッカフィーコ風」と呼ばれていると言われています
もう一つの説では、
ベッカフィーコは昔、ジビエとして食され、なかなか入手ができない(野生ですしね)ことから「高価な珍味」として貴族達に持て囃されたそうです
高級な食品だったので庶民には夢のまた夢…… と、いうことで大量に手に入るイワシをベッカフィーコの代わりとして食したのが名前の由来というのです
パン粉ベースのタネが入っているので少量のイワシでも結構なボリュームになります。昔のパン粉は固くなった残り物のパンを削っていたので、大家族みんなの空腹を満たせる「美味しい倹約レシピ」のひとつだったんですね
今ではすっかり郷土料理としての地位を保持する「イワシのベッカフィーコ」はシチリア島のトラットリーアやレストランの多くで食べることができます
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by noranekosicilia
| 2022-08-10 06:30
| グルメ、フード、ワイン
ギリシャ神話にも登場する植物フェルラ
シチリア島内の田舎を車で走ったり、遺跡の観光中によく見かける植物
地中海周辺の石灰質が強い土壌を好むこの植物は多年草なんですが、2~3メートルくらいの高さにまで育ち、5月~6月頃になると黄色い小さな花を咲かせます
夏が過ぎる頃には枯れてしまうのですが、そのまま直立不動で枯れるのでまるで小さな木のようです。茎の太さは大きいものだと直径7センチくらいにもなり、軽くて丈夫なことから、すっかり枯れて乾いた後は羊飼いが杖として使用していたそうです
ギリシャにも生息しているので、ギリシャ神話にも登場します
天界の火を人間に与えたプロメテウスはこの植物を火口に利用して下界に持ち去ったと言われ、ディオニュソスの豊穣の杖はこのフェルラなんだそうです
シチリア島では昔、怖い先生たちがこの杖で生徒の手やお尻を叩いて罰を与えたりもしたそうで、フェルラを見るとそんな幼少時代の思い出が思い浮かぶという人もいました
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by noranekosicilia
| 2022-08-06 07:00
| 歴史と文化、史跡、美術工芸
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